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紅葉姫 (もみじひめ) 伝説
投稿者:
バッカス
投稿日:2012年 6月 4日(月)02時16分26秒 p3147-ipbf1501funabasi.chiba.ocn.ne.jp
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平安の世、丹波の大江山に酒呑童子という鬼が立てこもり、都に出ては悪事をはたらいていた。
時の帝は、武勇誉れ高い源頼光(みなもと の よりみつ)に酒呑童子討伐の命を下しました。
頼光と四人の武将は、住吉神社に詣で、鬼毒酒を授かり、山伏に姿を変え、大江山へと向かった。
道すがら、都よりさらわれてきた紅葉姫と出会い、一行は姫の案内で、鬼の岩屋へたどり着きます。
頼光たちは、道に迷った山伏を装い、酒呑童子に一夜の宿を頼みます。
しかし、酒呑童子は本物の山伏か怪しみ、激しく問いかけます。
「人間ども! 飛ぶ鳥さえ来ることかなわぬこの難関の地に、よく足を踏み入れたものよ。」
頼光は穏やかに鬼に言いました。
「私どもは、ご覧のとおり、このあたりで修行中の山伏にすぎません。
道に迷って難渋(なんじゅう)し、その果て、ここにたどり着きました。
酒呑童子と呼ばれるような偉大な大鬼さまにお会いできるとは思いもよりませんでした。
これも仏さまのお導きかと存じます。
さて、ここに美味(うま)いお酒も持参しております。一口(ひとくち)いかがでしょうか。」
酒好きな酒呑童子は、それを聞くと、とたんに機嫌がよくなりました。
「なるほど、美味(うま)そうな酒じゃ。今夜は、ここでゆっくりするがいい。」
頼光は深々とお辞儀をすると、酒の入った杯を酒呑童子に差し出しました。
酒呑童子は、酒の美味(うま)さに釣られて、何回も杯を傾けました。
そして子分たちにも飲むよう勧めました。
「どうだ。こんな美味い酒は初めてだ。さあ、飲め。娘達を連れて来い!踊らせろ!」
頼光は、かすかに笑(え)みを浮かべました。
「ご存分にお飲み下さい!」
鬼たちは十分に酒を堪能しました。
まもなく酒呑童子と子分たちは力が抜け、眠ってしまいました。
「今だ!やれ!」
頼光は、剣を抜くと、酒呑童子の首を切り落としました。
四人の武将たちも、酒呑童子の子分の首をそれぞれ切り落としました。
あっと言う間に戦いは終わりました。
「さあ、みんな!鬼たちは、一匹残らず退治したから、もう大丈夫。安心して出てきなさい。」
囚われの娘たちが地下牢から出てきました。鬼が退治されたと知って、娘たちは感動しました。
武将の近くに腰を降ろし、喜びの涙を流しました。
頼光は、鬼の岩屋で、山のような財宝を見つけました。
都に戻った頼光たちは宮殿に招かれ、その勇敢な業績に対して、過分なる褒美を授けられました。
momijihime.wmv
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